IT企業での「教育」「研修」と聞くと、技術研修や資格取得に力を入れているイメージを持たれる方も多いかもしれません。今回は、これから就職を考える方へ向けて、JCAでの「教育」ひいては「人に対する投資」についての考え方をご紹介します。
当社では、「社会人、会社人としての成長」と「職能の向上」の二つの観点において、教育に総合的に取り組んでいます。人の成長について、致知出版社様が“人間が人間になるための学びを「成人の学」といいますが、この「成人の学」には二つの学がある”とし、それを一本の木に例えて説明されています。
・根や幹にあたる「人間学」(思いやりや礼節、謙虚さ等、人間としての徳を養う)
・枝葉にあたる「時務学」(専門知識や資格、スキル等を習得する)
この「成人の学」に置き換えれば、「社会人、会社人としての成長」が根や幹にあたる部分、「職能の向上」が枝葉にあたる部分ではないかと思います。
(1)社会人、会社人としての成長について
当社の教育の一つ目の軸は、社会人として、そしてJCAの会社人としての成長です。この分野は、会社の文化や価値観にも密接に関わるため、基本的には自社内で教育を行います。教育という表現は一方的に聞こえるかもしれませんが、共に学ぶ姿勢を大切にしています。
例えば、社内木鶏会や経営計画書の勉強会、日々のミーティング等、メンバー同士が考えを共有し、互いに成長し合う文化を育んでいます。また、経営計画書には「JCAメンバーとしての約束」というJCAメンバーとしての規範をまとめた章があり、その中には「後輩を育てます」という言葉も記されています。この約束をメンバーそれぞれが意識して行動しているため、日常の業務の中にも学び合い、成長していく意識が浸透しています。
(2)職能の向上について
二つ目の軸である職能の向上について、お客さまに最大限価値を提供できるよう、基本的なビジネススキルはもちろん、専門的な知識やスキルの取得を目指して取り組んでいます。
リーダーや管理職向けの勉強会は社内でも実施していますが、外部の標準的な手法や、トレンド等も取り入れながら、セミナーへの参加や外部講師を招いた研修も行っています。さらに、研修やセミナーを「受けて終わり」にしないために、読み合わせや意見交換の場を設ける等、学びの定着にも力を入れています。
当社が教育研修に力を入れているのは、それを「人に対する投資」と位置付けているからです。自分自身の人間力の成長や、知識や技術の習得を目指す教育研修以外においても、それを活かす「人」に丁寧に向き合うことを大切にしています。そのため、「相互理解」を深めること、つまりメンバー同士がお互いの考え方や価値観を理解し合い、信頼関係を築いていくことも、組織として強化していきたいテーマの一つと考え、人と人との関係性を育てること、「人間関係への投資」にも力を入れています。
こうした取り組みの一環として、2025年7月からは、クラウドHRMシステム「TOiTOi」を導入することを決定しました。
「TOiTOi」は、社員の個性をAIで分析して行動傾向を把握し、それぞれの特性にあわせて最適なマネジメントをするための「クラウドHRMシステム」です。社員の表面的な部分だけでなく、本音や行動傾向、意思決定の癖を分析。
分析結果に基づき、マネジメント方針やコミュニケーション改善案まで具体的に抽出し提案します。(引用:ToiToi ロジック・ブレインコーポレートサイト)
このシステムの導入にあたっては、有限会社Amajin 代表取締役 天神様にコンサルティングとして伴走いただき、約半年間にわたり、各メンバーの個性や特性に対する具体的な分析方法に加え、その分析結果を1on1や業務におけるコミュニケーションにどう落とし込むか、相性をどのように見て関係性構築に活かすか、さらにはエンゲージメントを高めるためのチームビルディングの考え方について支援いただきます。
当社では、人に対する投資は将来の付加価値向上につながるという考えのもと、これからも人と組織の成長に向けた取り組みを続けていきます。